学校などの教育現場の電子黒板の導入率ってどれくらいなの?
教育現場に広く普及している電子黒板。
実際のところ、電子黒板の導入率はどれくらいの数字なのでしょうか?
この記事では、教育現場への電子黒板の導入率と、導入する学校が増えている背景について紹介していきます。
文部科学省が行った「学校における教育の情報化の実態等」の調査では、2023年の普通教室の大型提示装置の整備率は、88.6%という数字になりました。
2019年の時点では52.2%という数字でしたが、そこから一気に導入率が増えています。
この大型提示装置には、電子黒板だけではなく、プロジェクタやデジタルテレビも含まれますが、デジタルに舵を切る学校が増えているのは間違いありません。
なぜ、ここまで電子黒板の導入率が増えているのでしょうか?
それにはいくつかの理由が存在します。
以下で、その理由を3つ挙げていきたいと思います。
2019年に開始された、教育のデジタル化を図るGIGAスクール構想。
この構想により、デジタル教材を導入する学校が増えました。
電子黒板はデジタル教材との相性がいいということもあり、この構想のおかげで導入率が上がったと考えられます。
先ほど紹介した通り、2019年には52.2%と半数の学校しか導入していませんでした。
GIGAスクール構想がスタートし、この数字が2023年には88.6%にも上昇しています。
これを見ると、やはりこのGIGAスクール構想の影響は大きかったと考えられるでしょう。
これまでの授業では、先生がチョークで黒板に板書していました。
板書をしては消してを繰り返すのは、やはり非効率的なものだといえるでしょう。
電子黒板なら、1秒もかからず板書した文字を消すことができます。
タイパという言葉が普及するなど、効率が重視される昨今において、このように授業の効率化ができるのは電子黒板の導入率が増えている一つの理由だと考えられます。
これまでの黒板で授業を行う際は、チョークの購入費用やプリントの印刷代など、さまざまなコストが発生していました。
しかし、電子黒板に変えることで、このコストの削減が可能になります。
これについても電子黒板の導入率が増えた理由の一つだといえるでしょう。
多くの学校が取り入れている電子黒板。
導入することで、さまざまなメリットを得られます。
これまで使っていた黒板に戻すことは考えられず、今後もこの数字は伸びていくと考えられます。
また、学校だけではなくビジネスの場でも取り入れる会社も。
教育やビジネスに限らず、電子黒板は今後もさまざまなところで活躍するでしょう。